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カンデサルタンの腎保護効果は
重症の腎障害例ほど顕著 |
| CASE-J研究代表者で慶応大学名誉教授の猿田享男氏は、臓器障害を伴う患者を対象にしたサブ解析の結果を報告した。それによると、試験開始時における腎リスク・糖尿病・心リスク・脳血管リスク・年齢(10歳刻みで検討)が、BMIなどで補正しても心血管系イベント発症のハザード比が有意に高くなる要因になっていた(ハザード比は各々2.95、2.59、2.23、2.10、1.40)。一方、カンデサルタン群ではアムロジピン群より腎イベントが、70歳以上ならびに左室肥大では68%、心疾患では70%、クレアチニンクリアランス値60 ml/分以下では57%、各々有意に減少した。またクレアチニンクリアランス値からみた層別解析では、30ml/分以下ではカンデサルタン群において87%の有意な相対リスク減少が得られるなど、カンデサルタンの腎保護効果は腎機能が低下しているほど顕著であることも分かった(図1)。 |
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カンデサルタン群で高齢者(70歳以上)の
腎イベントが有意に減少 |
CASE-J運営委員長で大阪大学医学部附属病院病院長の荻原俊男氏は、CASE-Jにおいて約半数を占める高齢者を対象にしたサブ解析のデータを紹介した。カンデサルタン群、アムロジピン群ともに60歳代、70歳代において良好な降圧が得られた。また65歳以上と75歳以上に分けた検討では、カンデサルタン群とアムロジピン群の間で心血管系イベントに対する効果は同等であった(図2)。しかし、70歳以上ではカンデサルタン群において腎イベントの有意な減少が認められた(図3)。
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BMI 27.5s/u以上の肥満合併高血圧で
カンデサルタン群の全死亡が有意に減少 |
CASE-Jサブ解析では、試験開始時に約42%を占めた糖尿病合併例のデータも報告された(CASE-J研究責任者で京都大学EBM共同研究センター長の中尾一和氏)。それによると糖尿病合併例では非合併例よりも心血管系イベントや全死亡などが増加していた。糖尿病合併例における主要評価項目は、カンデサルタン群とアムロジピン群の間で有意差を認めなかった。 一方、糖尿病新規発症は、カンデサルタン群でアムロジピン群よりも36%有意に減少した。しかも、その減少は肥満度が増すほど大きくなりBMI25s/u以上では48%、27.5s/u以上では63%有意に減少した(図4)。さらにBMI27.5s/u以上では、カンデサルタン群で全死亡が有意に減少するとの注目すべきデータも得られた。これらのデータは、糖尿病やメタボリックシンドロームの増加という現在の状況を考えると、非常に重要な意味を持つと報告者は述べている。
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